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運転者未来を変える過去からの使者:喜多川泰が贈る感動物語

今回は喜多川泰著書の「運転手未来を変える過去からの使者」を紹介します。

 

本の概要

著書:喜多川泰

発行:2019年

累計100万部を超える喜多川泰渾身のベストセラー作品

あらすじ

生命保険の営業職に就いていて、さえない人生を送っていた主人公岡田修一は、ある日突然20件の契約の解約を告げられます。突然の出来事に絶望した修一は自分は努力をしているのにそれが報われないことに怒り、自分の不運さを嘆いていました。そんな修一のもとへ運転者を名乗る男が現れ、なんとメーターに書いてある距離をタダで移動できることとなったのです。彼は「人の運を変えるのが自分の仕事です」と言い、修一を人生の転機となる場所に連れていきます。初めは転機が訪れず、彼に不信感を抱いていた修一ですが、彼の的確なアドバイスをもとに、徐々に彼の意識は前向きに変化していき、次第に修一の人生は大きく変化していきます。また、このタクシーに隠されたある秘密とは・・・

そもそも運とは?

世間的には運は良い悪いであらわされることが多く、それに人の努力や人柄が介在する余地はないと考えられていると思います。しかし、この本ではそんな”運”に関する常識をひっくり返すことがたくさん書かれています。まず運転者が言うには運とは、「良い悪い」ではなく、「貯めて使う」ものだと言っており、具体的には努力の分だけためることができ、貯めた分が大きいほど運を大きく使えて、結果的に幸運が訪れるのだといいます。この幸運は短期間で訪れるとは限らず、自分に訪れるとも限らないため、かなり実感しにくいですが、報われない努力はないということは確かです。

運を"貯める”には?

努力したら運は貯まると言っていましたが、実際修一は人並みかそれ以上に努力しているのに彼に幸運が訪れることはほとんどなく、不幸が降り注いでばかりでした。なぜ自分にだけ幸運が訪れないのかそんなことを思う修一に運転者はアドバイスします。修一がいつも不機嫌な態度をとってばかりで、何事にも無関心であることを指摘し、運を貯めるには、いつも上機嫌でいること、何事にも関心を持つことが大切だと説きます。営業職に転職して以来気分の上がらない修一にとっては耳の痛いことでしたが、このアドバイスを実行した修一の人生は大きく変わることとなるのです。

プラス思考

修一はプラス思考が苦手でした。これから起こることに対して、どうしてもネガティブになり、最悪の事態を想定してしまうのだといいます。そんな修一に対して、運転者はまたもアドバイスをします。プラス思考とは未来に起こる出来事を都合よく解釈するものではなく、過去に起こったこと必要な経験だったとポジティブにとらえることだというのです。そしてなにより、使う運より貯める運を多くすることがプラス思考な生き方で、人間の役割だといいます。修一は彼の説明を聞き、あれだけ避けていたプラス思考をすんなり受け入れたのです。

運転者に隠された秘密

運転者と関わっていく中ですっかり彼を信用していった修一ですが、まだ謎が残されていました。なぜメーターがたまった状態で修一の前へタクシーが現れたのか?それは過去の話が深く影響していました。その謎を知ったときに修一はついに最大の転機となる新たな一歩を踏み出すのです。この感動はぜひ実際に読んで確認してください。

まとめ

いかがでしたか。本作ではさえない主人公の修一が運転者によって大きく陣背を変えることになりますがその過程には我々にもとても参考になる話があり、心温まる物語なので、ぜひ気分が沈んでいる人やつらい思いをしている人に読んでみてほしいです。